臨床について

腎臓内科

1 腎臓内科でみる疾患

腎臓内科でみる疾患は、腎炎、腎不全、高血圧、電解質異常などがあげられます。腎臓に病気の原因がある場合と、腎臓以外に原因がある場合とがあります。

2 腎臓の検査

 腎臓や、腎臓を養っている血管を評価するために、エコー、CT、MRI、シンチグラフィーなどの画像検査を行います。また、蛋白尿や血尿などの異常所見がみられる場合は、病理診断をつけるために、エコーで腎臓を確認しながら針を刺して組織を採取する腎生検を行うこともあります

3 腎臓の治療

 腎炎に対してはステロイドや免疫抑制剤を用いた治療を行い、腎不全に対しては全身管理を含めた腎保護的な治療を行います。腎炎に対しては最近新しい免疫抑制療法が出ており、最新の知見をもとに適切な治療を行っていきます。血圧や電解質の異常に対しては、安静や食事療法、内服などでコントロールを行います。

4 腎代替療法

 腎機能が廃絶してしまうと、腎代替療法(透析、腎移植)が必要になります。透析療法には腹膜透析と血液透析があります。腹膜透析は腹腔にチューブを挿入し、透析液を注排液して行います。血液透析は、透析用の血管に針をさして 血液を体外に取り出し、人工腎臓を通すことで治療を行います。腎移植には、生体腎移植と献腎移植があります。
 腹膜透析は当院で導入後、外来で治療を継続します。血液透析は当院で導入後、維持透析施設へ紹介します。腎移植は熊本赤十字病院へ紹介します。

診療実績