診療案内 外来
外来診療について
診療時間
新来 | 予約制です。下記を参照ください。 |
再来 | 予約制です。診療予定時間前までに受付をお済ませください。 |
休診日 | 土曜日 日曜日 祝日 年末年始(12月29日〜1月3日) |
新来の方へ
新患は、かかりつけ医からの紹介によるものを原則とし、完全予約制となっております。
予約につきましては「外来予約FAX送信票」(熊本大学病院ホームページ参照)に所要事項をご記入の上「外来予約センター(FAX:096-373-5577、e-mail:yoyaku-center@jimu.kumamoto-u.ac.jp/常時受付)」へお申込みください。同時に診療情報提供書(紹介状)の送信もお願いいたします。申込票の受信後、診療科担当医と調整の上、随時患者様へ直接電話にて、ご連絡をいたします。
保険証を持参頂き、一階にて初診受付をしてから、内科外来EFブロック受付で窓口に声をかけてください。かかりつけの医師からの紹介状は持参してください。
看護師または外来クラークから担当医師と診察室の指示がありますので、呼ばれるまでその近辺でお待ちください。新患担当医は予約再来患者様の診察も行っておりますので、場合によっては1時間程度の待ち時間がかかります。
また、当科では検査結果を迅速に診療に反映させるため、先に尿検査、血液検査などを行い、結果報告を待って診察を行います。その際は検査の結果が出るまでに2時間程度かかることがあります。ただし、体調のすぐれない方は受付窓口にお申し出ください。ご理解とご協力の程、宜しくお願い申し上げます。
外来担当医表
月 | 火 | 水 | 木 | 金 |
桒原准教授 宮里助教 神吉助教 (腹膜透析外来) | 泉准教授 宮里助教 神吉助教 | 水本助教 藤本助教 | 横井教授 桒原准教授 泉准教授 中川助教 | 安達准教授 柿添准教授 水本助教 |
当日の診察検査の結果により、
1)当日の診察・検査結果で異常はなく、今後再診を要しない。
2)当日のみの診察・検査では判断できず、後日すべての検査後に再診していただき、
その後の見通しをご説明する。
3)定期的に外来通院が必要となる。
4)早急に検査または治療が必要なため入院を予約する。
5)当日、治療のため緊急入院が必要となる。
以上の場合が想定されます。外来担当医から説明いたします。
診療案内 入院
入院について
外来で入院予約された患者様には、入院ベッドが確保できた時点で病棟医長より電話連絡させて頂きます。その際に入院日時と入院病棟を決定致します(入院病棟は通常西病棟4階になります)。入院日にお越し頂き、大学病院外来棟1階にございます10番の窓口で入院受付をしてください。受付終了後、指定の病棟までお越しください。
腎生検を受けられる患者様へ
腎臓のはたらき
腎臓はそら豆の形をした臓器で、左右1個づつあります。正常ではそれぞれ約120〜150gの重さで、長径10〜12cm、幅 5〜6cm、厚さ4 cmの大きさです。その中にネフロンと言われる非常に複雑な構造が約200万個存在し、血液から不要なものを除去して尿を産生しています。
正常では腎臓には1分間に約1リットルの血液が流れ、その中から、約100mlの原尿(尿の元)を作り出しています。この原尿を血液から搾り出す部分が、糸球体と言われるところで、血管が複雑に絡み合って直径150μm位の球状の構造を作っています。この糸球体に連なる管状の部分が尿細管と言われる部分で、搾り出された原尿の中から必要な物質を再吸収して血液に戻し、不要な物質を血液中から尿中に排泄します。尿細管の最後の部分が集合管と言われる部分で、最終的な尿の濃さを調節しています。
腎生検が必要なケース
腎臓の病気では、多くの場合尿に異常を生じます。患者さんによって程度が違いますが、蛋白尿が出たり血尿が出たりします。血液検査である程度の診断が可能ですが、確定診断や適切な治療方針の決定、予後の判定には腎臓の一部を針で取って調べる腎生検という検査が欠かせません。特に以下のような場合には腎生検が必要となります。
① 血尿が持続し、進行する腎炎が疑われる。
② 1日0.3〜0.5g以上の蛋白尿がある。
③ 大量の蛋白尿、むくみがみられる(ネフローゼ症候群等)。
④ 血尿や蛋白尿があり、数週間から数ヶ月で腎臓の機能が進行性に低下する。
⑤ 腎臓の大きさが小さくなく、原因が不明の腎機能の低下がみられる。
腎生検の手順
検査手順は以下の通りです。
① 前日の眠前に下剤を使用し、当日朝までに排便がない場合は浣腸をすることがあります。
② 当日朝は普通に食事をし、昼食は抜きます。
③ 検査前に点滴を開始し、尿道カテーテルを挿入します。
④ 検査室に移動します。
⑤ うつぶせに寝て、超音波で針を刺す位置を確認します。
⑥ 消毒、局所麻酔を行った後、生検針で3〜5回腎臓の組織を採取し、その後15分圧迫止血を行います。
⑦ 仰向けになってストレッチャーで病室に戻ります。ベッドに移動して、砂袋の上で3時間圧迫し、砂袋を外した後は翌朝まで安静を保ちます。
⑧ 夕食はベッド上で食べます。
⑨ 翌朝、主治医が診察して安静解除になります。
⑩ 合併症がなければ、通常、1週間程度の入院期間となります。
血尿を認める際や生検部位の出血が持続する際には処置が必要となるため入院期間は延長となります。退院後も腹圧をかける動作(しゃがんだ姿勢での排便、重いものを持ち上げ、自転車に乗る等)や、激しい運動は、2〜3週間は避けてください。
IgA腎症に対する口蓋扁桃摘出術+ステロイドパルス療法について
全国で毎年約4万人の患者様が腎機能廃絶のため透析導入となっています。その中で慢性糸球体腎炎の患者様は約5000人に上ります。IgA腎症は慢性糸球体腎炎の半数以上を占める日本に多い腎臓病であり、およそ3割の方は長期間にわたり病気が進行し、透析導入になる疾患です。
当科では平成16年からIgA腎症の根治・寛解を目指し、口蓋扁桃摘出術(扁摘)+ステロイドパルス療法を実施しています。この治療により比較的早期の段階のIgA腎症では高率に血尿ならびに蛋白尿の消失する寛解状態が得られます。寛解の状態が続いていれば腎機能はその後も維持されます。しかし、残念ながら発症してからの期間が長く、すでに腎機能が著しく低下した場合は寛解の可能性はあまり期待できません。
入院期間は
① 口蓋扁桃摘出術(扁摘):耳鼻咽喉科で7〜10日間
② ステロイドパルス療法:2ヶ月ごとに5日間を計3回、もしくは約3週間を1回です。
扁摘とステロイドパルス療法必ずしも連続して行う必要はなく、またステロイドパルス療法が扁摘に先行しても結構です。ステロイドパルス療法を先行させた場合は原則として半年以内に扁摘を実施しています。 ステロイドパルス療法終了後、経口ステロイド剤を開始し、検査結果が落ち着いていれば2ヶ月毎に減量し、約1年で中止します。